薫物(たきもの)「白梅」ワークショップ開催報告

2024年3月16日(土)

今回の主役は「タチバナ」です

タチバナを用いたお香「白梅」調合ワークショップを開催しました

日時:2024年3月16日(土)13時から

会場:北川村「モネの庭」マルモッタン

   フローラルホール

講師:田中圭子氏

   佐賀大学地域学歴史文化研究センター特命研究員

薫物(たきもの)は奈良時代までに日本に伝わり日本独自のレシピが生まれ

平安時代以降の上層社会に普及したと考えられているそうで

時代ごとにさまざまな名前の薫物が数多く考案され

江戸時代の文献によると

当時珍重された薫物の1つに「白梅」という名前のものの中には

当時の梅干し、或いはタチバナの実が用いられたと伝わっているそうです

今回のワークショップでは

このレシピを参考に

北川村の天然記念物「長山のタチバナ」

そして

室戸では「まなり」と呼ばれ親しまれてきた「タチバナ」を用いて

薫物「白梅」を調合しました

まず、タチバナの「実」(さね)

果肉ではなく種の核の部分を乾燥させて粉砕します

今回は【練香】に仕上げる「蜜」に

芸西村伝承館製糖組合が江戸時代から続く製法で作っている【白玉糖】の

白玉糖蜜】を提供いただきました(貴重な「仙薬」を有難うございます!)

続いて「創作」調合(散薬状)でミニコンペ開催です

 皆さま、かなり真剣な様子で急に無口になっておられたのが印象的でした!

「創作」材料の記録として(撮影前に使い切ってしまったものも数種類アリ^^;)

最後に記念撮影(映っていない方、ごめんなさい)

田中先生の著書をご紹介

 *追記:高知では、オーテピア図書館にあります!

県内外から多数のご参加を賜りまして有難うございました

主催:ひがしこうち香酸柑橘類研究会

協力:北川村「モネの庭」マルモッタン

   北川村観光協会

   非営利活動法人  地域文化計画

   中芸のゆずと森林鉄道日本遺産協議会

   芸西村伝承館製糖組合

後援:北川村 北川村教育委員会

   室戸市 室戸市教育委員会

早々に今朝の高知新聞で掲載いただきました

研究会メンバーも参加者と一緒に楽しく薫物を学ぶ良い機会となりました

また季節を変えて開催できたら嬉しいです

研究会メンバー:7名

高知大学 農林海洋科学部 中野道治ゼミ学生さん 1名